港北ミッドナイト


自滅のチューナー

ノックピンにキレる

Sticked knock-pin
Inマニを取り付ける前に固着したノックピンを外さなければならない。


Broken knock-pin
CRC556をぶっかけて、バイスグリップで挟んでこじったり、 穴をあけてタガネを通して回そうとしてみたりするうちにハチャメチャになってしまった。

それでも外れる気配さえ全くない。


あげくの果てに、上に出ている部分がちぎれてしまった。こうなっては手も足も出ない。

ノックピンを殺してしまおうかとも考えてたが、完璧主義な性格なのでそうはいかない。 ドリルで揉み取ろうともノックピンはステンレス製で非常に硬く、刃がもたない。 さらに内壁に傷がついてしまう。何かうまい方法はないだろうか...。

結局うまい方法は見つからなかった。 仕方なく彫金用のタガネとハンマを持ち出し、 ノックピン周囲の面取り部分を狙って少しずつ少しずつ剥していったのである。 硬いステンレスなのに、タガネを当てると剥がれる前に破れてしまう。 固着しているというより、同化してしまっていると言った方がいいくらいにしつこい。 内壁に傷をつけないように慎重に叩き、少しずらして隣の場所を狙う。繰り返し繰り返し...。 こんなことやってられるか!!!

一時はあきらめかけたが、最後はなんとか外せた。 ほとんど休みなしなのに5〜6時間もかかってしまった。 こんなもののために...。 僕が修理屋を始めたら即刻つぶれることだろう。

ノックピンを取り除いたらスロットルとの合わせ面を面取りしてスクレーパーで出来た傷を取る。 その後、新品のノックピンが問題なく入ることを確認してInマニをヘッドに組んで完了。

究極の自己満足!?へつづく。



Takahiro Asai (t_asai@yk.rim.or.jp)
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