ディスビを外し、その下の配線とホースも外す。
ディスビだけ異様に綺麗だなあと思ったら、 どうやら一度交換されているらしい。 オーナによると 「対策前のタイプは水分による錆で固着しやすいため無償交換を受けた」そうだ。 確かに固着しないまでも抵抗になればタイミングベルトが危ない。 対策後のタイプはロータの下に羽根がついているそうで、 確かにこれにも羽根らしきものが付いていた。
左側のエンジンマウントはヘッドに付いているので、 ジャッキでエンジンを支持した後に、
これを外す。
ヘッドが載るまでエンジンをジャッキで支えたままにするので、 ジャッキは油圧式でなく車載の機械式を使う。
ここまで来れば後はヘッドを降ろすだけだ。 すでに日が暮れて辺りは暗くなっていたが、この状態では止められない。 これ以降はペンライト+懐中電灯の明りを頼りに作業を進めていく。
ヘッドボルト8本を少しずつ均等に緩めた後に抜き取る。
ヘッドを少し持ち上げながら慎重にガスケットを剥す。 これでヘッドを持ち上げれば外れるはずなのだが、外れない。 どうしてもベルト側が持ち上がらないのだ。 始めはノックピンかと思ったが、どうも違う。 手で探ってみると、どうやらタイミングベルトの内側のカバーがひっかかっているようだ。 その辺りにボルトが潜んでいるはずだが、暗いし狭いしなかなか見つからない。
怪しそうな箇所を手探りで探しているうちに、 とうとう内側のカバーの奥のボルトを発見した。
回すのにも苦労したが、10mmのショートコンビを駆使して、 最終的になんとか外すことができた。
ちなみに、親切過ぎるくらいの整備解説書だが、 このボルトを外せとは一言も書かれていなかった。
ボルトを外した後はあっさりとヘッドは外れたが、
軽のヘッドとは言え、Inマニ、Exマニ、スロットル付きではさすがに一人では重く、
助手一号の手を借りて二人がかりで持ち上げて降ろした。 (二人でも姿勢的に結構辛い。)
ヘッドを降ろしてみると、エンジンルームも結構広く思えるのだが...。
予想通り、ピストンにほとんど傷はない。
トップに堆積しているカーボンが若干削れていることでバルブに当たったことがわかる程度である。
シリンダー内壁の上端数mmが真っ黒に汚れているが、
これはリングが届かない部分だけで、シリンダの状態も悪くない。
これなら腰下はノータッチでいけそうだ。
予定より遅れはしたが、なんとか半日でヘッドを降ろすことができた。
一人だったらもっと時間がかかったはずである。 手伝ってくれてありがとう。> 助手1号
しかし疲れた〜。
降ろしたヘッドを梱包し、自宅に運んでバラしにかかる。
ヘッドをバラす その1へつづく。