作業ノートを作成して必要なものを揃えたら、いよいよヘッドを降ろす。
まずは冷却水を抜く。
配管が長いので、ラジエータ、中間パイプ2本、エンジンと合計4つのドレンがあり面倒だ。
見積もりを出した後に直すつもりだったのだろう、 カムカバーとタイミングベルトカバー、配線の一部、
オルタネータを外したらしく、エンジンルームの初期状態はこんな感じ。
なんと! エンジンの左マウントは仮止めの状態だった。 大事には至らなかったものの、 こんな状態のまま牽引させるとは、あきれたディーラだ。
後で元通りに出来るように配線に荷札をつけていく。 本日はお手伝い兼カメラマンとして助手1号が応援に来てくれた。 早速荷札付けをお願いする。
混乱する助手1号
これより前のページも後ろのページも、 ビート関連の写真はほとんど彼が撮影してくれた。 感謝感激雨アラレ(死語か?)である。 そういえば、彼はこれらの写真でピューリッツァー賞とやらを狙うと言っていた。 とりあえず「頑張れよ」と答えておいた。
燃圧を抜き、ホースやケーブルを外していく。 ホースはボルトでめくら蓋をしておく。
フューエル関連は特に注意する。
続いてインテークの配管を外す。
トランク(というより小物入れに近い)の奥板を外す。
樹脂製のエアクリーナカバーが見えるので、 これをエアクリーナごと外す。
エアクリーナを外して驚いた。 現れたのはなんと3連スロットル。 3気筒のエンジンに3連スロットル???
設計者に拍手!
エアクリーナボックスを外す。 ん? どうも右下のボルトにひっかかる感じがある。
エアクリーナボックスを外した後にスロットルを外そうとするも、 全く外れる気配がない。 ボルトは全て外れているのにも関わらず、だ。 整備解説書で確認すると、位置決めのノックピンがあり、 どうやらそれが固着していると思われる。 そういえば先ほどひっかかったボルト1本だけが錆びていた。 仕方がないのでスロットルが付いた状態でヘッド降ろすことにする。
ヘッドを降ろす その2へつづく。