以前から運転席側のドアが落ちてきていて、 閉める時にキャッチに干渉するようになっていた。 面倒なのでそのまま放っておいたら、今度はだんだん前側に移動したようで、 とうとうボディに干渉してペイントを剥がしてしまった。 仕方ない、今日はドアを直そう。 他にもやることは山ほどあるのだが。
上側のヒンジは見えているが、下側は内張りに隠れているので、 まずは内張りを外さなければならない。 S1, S2は取手のついているところを外すだけでOK。 タッピングねじが使われているので、何度もつけたり外したりを繰り返すと ねじ穴が広がっていわゆるバカになってしまう。FRPを極力削らないように慎重に。
さて、私は今回初めてElanのドアの構造を知った。 感想は一言、
「な、なんじゃこりゃ..。^^;」
文字で説明するのは難しいが、 (なら絵を書けって? 面倒なのです、すいません。) 無理矢理書くとこんな感じである。
ドアのヒンジ(のようなもの)は上下にそれぞれ1つずつあり、 それぞれ2本のボルトでドアに固定されている。 金具からは、半球状の突起が上側は上側に、 下側は下側に突き出ている。 ボディには逆に半球状のくぼみがあり、 金具の半球状の突起が丁度はまるようになっている。
うーん、自分で書いててもさっぱりわからない。 でも書いてるうちに何かに似てるような気がしてきたぞ? そうなのだ。 要するにこれはCD(Compact Disc)のケースと同じなのだ。 CDケースの方は単純に円柱状の突起と穴が組み合わされるが、 Elanの方は半球状になっているので、 より自由な角度がとれるようになっている。そこが少しだけ偉い。(そうか?)
さて調整だが、これが大変難しい。 金具のボルト穴にはかなりの自由度があり、ボルト(1/2)を前後左右にずらすことにより 建てつけが変わる仕組みなのだが、この位置決めが鬼のように難しいのだ。
高さを変えると上が外側に出てしまい、 仕方なく上を内側に引っ込めると、今度は下が外に出て高さまでも狂う、といった具合。 あちらをたてればこちらがたたず。毎回ボルトを仮止めしなければならないし、 窓のついた状態のドアは結構重い。 ドアのずれが大きいときにうっかりドアを動かしてしまうと、 ボディに干渉して塗装を剥してしまう恐れもある。
そんなこんなで、結局2時間以上チャレンジしてみたが、 調整どころか元の状態にもどすことすらままならず。 やっとの思いで、とりあえず閉まる状態にまでなったところで 「やってられるかボケーっ」とタイヤに蹴りを入れ、投げ出してしまった。
きっと何かコツがあるはず..。とりあえず頭を冷やして後日出直すことにした。 とにかくElanにやつ当たりはよくない。反省、反省。
<- 整備日誌へ