QED

1st Lotus Twincam Challenge Cup

[QED Lotus Twincam Challenge Cup]


QED Japanさん主催の記念すべき 第1回Lotus T/Cチャレンジカップが開催された。 特別ゲストとして本家QED代表のケン スネイルハムさんが たくさんの賞品をお土産にイギリスから来日。 Lotusのみの競技会が珍しいこともあって、 大会は嫌が応にも盛り上がった。

参加車の内訳は以下の通り。

当然のことながら、これらの車は走行タイムにより順位がつけられるのだが、 最新のボグゾール7とFordの(Lotusではない)Cortinaが一緒にされては、 あまりにあんまりである。 という訳で、最終的なタイムにはハンデキャップが考慮され、 イコールコンディションに近くなるように調整される。

事前に発表されていたハンディキャップは以下のようなものだ。

  1. 1990年以前に生産された車両については、1年につき1回の走行タイムから0.1秒減算。
  2. さらにエンジン型式により下記を1回の走行タイムから減算
  3. 純レーシングモデルについてはオフィシャルが判断。

これを私の1964年Lotus Elan 1600(いわゆるS1)で計算すると、

(1990-1964)*0.1+1.5=4.1(秒)

と、かなりのハンデを頂けることになるのだ。

んー、これはかなりいけるかも..。^^)

しかしマイナス要因もある。 まず現在タコメータが動かないため、マージンをみて走らなければならないこと。 まあ回せても6,000rpmというところか。 そしてもう一つは、こちらの方がタイムには深刻なのだが、 145/70のプアな古タイヤを履いていること。 同じElanでも場合によっては165/60あたりを履いていたりするため、 こちらの影響は非常にでかい。 かといって新しいタイヤを買う金はない。

んー、やっぱしだめかも..。

さて、集合の8時ジャストに着いてみると、 参加車はすでに各々走りの準備に勤しんでいた。 1時間ほど、準備(旧車はこれが長くなりがち)、 オフィシャルの方々等の紹介、 ドライバーズ ミーティング等を行なってから完熟歩行に入る。

[Course]
競技に参加するのは今回初めてというビギナーの方が多かったようで、 コースは非常に簡単なものだった。 1周90〜100秒、基本的に低速、最後の1周が割と高速になる楽しい設定である。 これならジムカーナが初めてでもそうそうミスコースすることはないだろう。

私は一人黙々と完熟歩行を行なったのだが、 周りはワイワイと楽しくやっている方々が多かった。 普段の競技会のピリピリとした緊張感はなく、こういうのもまあ悪くない。 完熟歩行が終わると、いよいよ競技スタートだ。


[Time attack 1]

1本目の走行を全員終えたところでElan 13台中の2位につけた。(パチパチ)

本来ジムカーナは2回のみ走行のうちのベストタイムで争われる。 まず与えられたコース図を見てライン取りを決め、それを覚え込み、 完熟歩行の間に路面の状況を見て攻め方を考え、 1本目の走行から考えた通りの走り方を目指し、 必要ならばライン取り等の修正をして2本目でさらにタイムを上げる、 というのが一般的な競技の流れとなる。 従ってジムカーナ初心者と経験者との違いは、 1本目のタイムに決定的な差となって現れる。 経験者は1本目からいきなりタイムを出してくるが、 初心者は走ることでコースに慣れる必要があるため、1本目はほとんど凡タイムに終る。 逆に言えば、初心者ほど2本目にはタイムを詰めてくるということである。 私はジムカーナの経験はある方なので、 2本目以降にタイムを縮めることは経験上あまり望めない。 あとは他の参加者がミスするか、どんくさい人であることを祈るという消極策しかないわけだ。 やれやれ。

競技は順調に進んだのだが、 一つだけ問題があるとすれば「ゴール後の車の処理の悪さ」である。 通常ジムカーナではゴールの後に停止ラインを作るが、今回はそれがなかった。 そのため、ゴールしてもそのまま減速しないで駐車スペースまで走る車両が多く、 挙げ句の果てには最後の「8の字」からゴールを抜けて、 なおも加速する輩までいる始末で危険極まりない。 さすがにひどい人にはオフィシャルから注意がいったようだが、 次回はこの点だけはなんとかして頂きたいものである。

2本目の走行を全員終えたところでElan 13台中の3位に落ちた。 普段のジムカーナならこれで競技終了、クラス3位で表彰台というところだが、 どっこい本日は3回の走行のベストタイムなのであった。 ということは、ハンデを抜きにすると次に1人にでも抜かれたらオシマイということである。 やれやれ。

案の定、3本目の走行を全員終えたところでElan 13台中の5位に落ちた。 と、ここで主催のQED Japanさんから提案が。

「滞りなく競技が進んで時間が余ったので、もう一度ずつ走りたいと思いますが、 いかがでしょうか?」

まあ、ここまできたら何位でも同じ。 車を壊さない範囲で何度でも走って日頃のストレスを発散するのもよいかも。 という理由かどうかは知らないが全員賛成で4回目を走ることとなった。

[Time attack 2]

そして4本目の走行を全員終えたところでElan 13台中の8位に落ちた。(^^;

ハンデを入れた最終的な順位は、参加車31台中の13位。 半分より上だし、車も無事だったし、まあよしとしましょ。 表彰式では上位の人達から次々に賞品を受けとっていった。 賞品は主にQEDグッズで、それはもう素晴らしいものばかり。 私の順位でもステッカーやキーホルダー等を頂けて大変うれしかった。 家宝にしようと思う。

もし次回があるとしたら、 それまでにタイヤを買って、動かないタコメータを直して、今度こそ上位を狙うぞ、 と固く心に誓うのであった。

<- イベント報告へ


Takahiro Asai (t_asai@yk.rim.or.jp)
Copyright (c) 1996- Takahiro Asai, All rights reserved.
Special thanks to Tsuno san (photos)